HISTORY
沿革
TCSグループを創業し、多角的な企業グループへと成長させた髙山允伯。その75年の歩みをご紹介します。

TCSグループ創業者である髙山允伯は、1943年(昭和18年)2月、群馬県勢多郡富士見村原之郷(現 前橋市富士見町)に生まれました。富士見村は赤城山南麓に広がる農村であり、米・麦・野菜の生産、そして養蚕が盛んな地域でありました。髙山家は、原之郷の地で代々農業を営む家系であり、幕末から明治にかけ ての当主 髙山伴六は寺子屋を開いて地域の子ども達の教育にあたったとされています。
髙山允伯は、人生の多感な時期を戦後の混乱と復興の中で過ごします。幼少期より財界人の伝記を好んで読み、実業家を志しました。前橋高校を卒業後、早稲田大学進学により東京へと移り住み、当時は珍しい学生起業家になるなど、その道を模索しました。

1971年に、東京コンピュータサービス株式会社(現TCSホールディングス株式会社)を創業します。業界の黎明期より一意専心、ソフトウェア開発事業の拡大に邁進し、全国にネットワークを持ち、あらゆる分野のソフトウェア開発を行うソフトウェア企業グループを築き上げます。

1999年頃からは、ソフトウェア開発事業の拡大のみならずM&Aにより異業種の企業群をグループに加え、電子機器製造、商社、土木建設プラント事業などを手掛ける多角的な企業グループへと成長させました。
晩年に至ってもその事業意欲は衰えることなく精力的に経営の舵を取り、2018年5月、現役のまま75年の生涯を全うしました。
「我が人生にバックギアなし」という本人の言葉からうかがえるとおり、幼い頃より愚直なまでに前を見据え、進み続けた人生でした。
時代の趨勢を見極め、当グループを力強く導いたその生涯は、まさにTCSグループ発展の歴史そのものであると言えます。